【北牟婁郡】三重県の紀北町議の東篤信氏(71)が造成した町条例違反の盛り土問題を巡る政治倫理審査会の第2回会合が8日、開かれた。政倫審では次回15日の会合で、東氏に弁明の機会を提供することなどが報告された。
8日の会合では、議会事務局が全6回を予定する政倫審の審査手順を説明した。15日に被請求者の東氏に弁明の機会を設け、政倫審で弁明内容を精査。27日ごろに措置を決め、6月3日ごろに報告書案を提示する。
会合後、政倫審として初めて同町上里の大河内川沿いの盛り土2カ所を視察。県外2法人から許可を得て立ち入り、平野隆久委員長は「目視では明らかに(届け出が必要となる)千平方メートルを超えている」と指摘した。
政倫審は、東氏が町条例に反して計約6千平方メートルの盛り土を造成したことが「町民全体の奉仕者として、品位と名誉を損なう恐れのある行為」に当たるとし、近澤チヅル町議ら町議3人による審査請求で設置された。