伊勢新聞

1000万円だまし取られる 亀山の夫婦、息子装う男に 三重

【亀山】三重県警亀山署は30日、亀山市の80代夫婦が息子を装った男に、慰謝料や借金返済名目で現金1000万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。

同署によると、17日、夫婦宅に息子を名乗る男から「女性を妊娠させてしまい、中絶させないといけない。慰謝料が必要」と電話があり、妻が18日、JR名古屋駅周辺で現金を受け取りに来た男に700万円を手渡した。

さらに「借金返済のために現金を準備できないか」と電話があり、夫婦は22日、朝日町のJR朝日駅付近で現金300万円を男に手渡した。夫が別居する息子に確認し、詐欺被害に気付いた。

 

津の女性も1000万円の被害

【津】三重県警津署は30日、津市内の70代無職女性が息子や弁護士のおいをかたる男らに、慰謝料などを名目に現金1000万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。

同署によると、女性は昨年12月上旬、息子をかたる男から「会社の同僚と不倫をして妊娠させてしまった。同僚が妊娠中絶し、相手の夫から慰謝料を請求されている」との電話を受けた。

男の指示通り、名古屋市内の公園などで、弁護士のおいを名乗る男に500万円を渡した。その後も「借金をしている」との電話を受け、津市の路上で500万円を渡した。実際の息子に連絡したことをきっかけに被害が発覚した。