伊勢新聞

全国学力テスト、三重でも実施 中学理科は学習端末利用

小学6年と中学3年の全員を対象とした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が17日、三重県内でも実施された。平均正答率などの結果は7月中に公表される見通し。

県教委によると、県内の市町立小中学校と義務教育学校、県立特別支援学校で2万8548人が参加。国語と算数(数学)、理科のテストを受けた。国立や私立の小中学校でも実施した。

中学校の理科は、今回から学習端末を使っての回答となった。学習状況や生活習慣について尋ねるアンケートも、学習端末を使用。他の教科は従来通り、紙の問題冊子と解答用紙を使用した。

昨年度に実施した調査の結果では、県内の平均正答率は中学の数学を除く3教科で全国平均を下回った。授業以外で平日に1時間以上勉強する児童生徒の割合も、全国平均より低かった。

県教委学力向上推進プロジェクトチームの担当者は「回答の傾向を分析し、つまずきやすいポイントなどを把握したい。分析結果は各学校で授業改善に役立ててもらえるようにしたい」と話している。