【伊勢】伊勢神宮が運営する神職の養成機関「神宮研修所」(三重県伊勢市中村町)で10日、入学式が開かれ、18―22歳の新入生4人が志を新たにした。
新入生は、地元伊勢市や奈良、茨城、岡山各県出身の4人。式には神宮関係者や来賓ら約50人が出席した。
久邇朝尊(くにあさたか)神宮大宮司は式辞で「本日の決意を胸に、誇りと自覚を持ち、充実した学生生活を送ってほしい」と述べた。石垣仁久所長は「常に目標を高く掲げ、一歩でも近づけるよう努力を惜しまず成長することを期待する」と訓示した。
続いて、新入生を代表し、栁(やなぎ)知憲さん(20)が「学生としての本分を尽くし、自覚と責任を持って、何事にも誠心誠意努力する」と宣誓した。
研修所は全寮制で、神道や祭式作法、雅楽などの講義や、実習を通じて神職としての教養を学ぶ。2年間の課程を修了すると神職資格の「正階(せいかい)」が授与され、全国の神社などに勤める。