伊勢新聞

スプーンカーブに三重アピール広告 県、海外向けに

【県が鈴鹿サーキットに設けた広告(県提供)】

三重県は4日、鈴鹿サーキット(鈴鹿市稲生町)で開かれる「2025F1日本グランプリ」に広告を掲出すると発表した。県をアピールし、インバウンド(訪日客)を県内に呼び込みたい考え。

県によると、掲出するのは、県が海外向けの観光プロモーションで使用しているロゴ。夫婦岩の間から昇る朝日のイメージと共に、英語で「一生に一度は訪れたい三重」と表記している。

広告の面積は約250平方メートル。レーシングコース西エリアのスプーンカーブ外側にあり、コースから出たマシンの安全を確保するための「ランオフエリア」の地面に表示した。

県がF1日本グランプリに広告を掲出した記録は残っていないが、少なくともコロナ禍以降では初めてという。ピットウォークがあった3日から掲出している。決勝の6日まで掲出する。

サーキットを運営するホンダモビリティランドと契約した。契約金額は公表していない。現地での観戦者や国際映像の視聴者を通じ、約7千万人に対してPRできるとしている。

県海外誘客課の担当者は「世界中から注目されるF1グランプリでの広告は発信力が高い。鈴鹿サーキットが三重にあることを多くの人に知ってもらい、観光客を増やしたい」と話している。