伊勢新聞

認知症の知識を捜索に 亀山、消防団員ら学ぶ 三重

【認知症について学ぶ消防分団員ら=亀山市みどり町の井田川地区北コミュニティセンターで】

【亀山】認知症の人を支援するボランティア「チームオレンジかめやま」の川淵紫帆さんと福沢美由紀さんの2人は30日、三重県亀山市みどり町の井田川地区北コミュニティセンターで、初めての試みとなる消防分団を対象に「認知症を学びみんなで考える」と題して「認知症サポーター養成講座」を開いた。

同講座には、市内の本町第一、川崎第四、井田川第七の消防3分団から計20人の団員が参加した。行方不明者の捜索や遭難者の救助活動で、認知症についての知識を生かすのが狙い。

川淵さんと福沢さんは「認知症には、物忘れをするアルツハイマー型や幻覚や手足がしびれるレビ―小体型などがある」と述べ、「認知症と思われる人に接した時は、やさしい口調で声をかけること」と語った。

また、市が取り組む「認知症等高齢者見守りシール」について福沢さんは「かばんや服の袖などに貼りつけたシールのQRコードを読み取ることで、本人確認の情報や家族に連絡することでき、保護につながる」と話した。