伊勢新聞

津波避難ビル運用始まる 中電パワーグリッド三重支社、4月1日から受け入れ

【津波避難ビルの看板を紹介する野呂副長=津市丸之内で】

【津】2月に竣工(しゅんこう)した津市丸之内の中部電力パワーグリッド三重支社のビルが4月1日から、同市の津波避難ビルとしての運用を始める。

原則として地震に伴う津波警報が発表され、区域内に避難情報が発令された場合に、24時間対応で食堂・喫茶室・和室がある5階フロア約400平方メートルを住民らの避難場所として開放し、約400人を受け入れる。

同支社は南丸之内の五軒町立体駐車場が市の津波避難協力ビルの指定を受けているが、24時間対応する津波避難ビルの指定は初めて。

【津波の恐れがある場合に開放される5階フロア=津市丸之内の中部電力パワーグリッドで】

総務・広報・資材グループの野呂功副長(53)は「有事の際地域の皆さまに速やかに避難しご安心いただけるよう対応したい。地元の方との訓練も今後検討していきたい」と述べた。