伊勢新聞

2025年3月31日(月)

▼日本郵便がゆうちょ銀行の顧客情報を営業に不正流用していた問題では、のべ約1千万人分の顧客情報をリスト化し、ゆうちょ銀の顧客情報を使ってかんぽ生命保険の保険商品を販売していた

▼このニュースは、言い換えれば、全国の郵便局数が約2万4千店だから、1店舗で約420人の情報がリスト化されていたことになる。全国の津々浦々で郵便局長(特定郵便局局長は街や村の名士であり地域住民とは長年の顔なじみが多い)と保険販売員との同伴勧誘販売、勧誘訪問販売で契約された顧客が周りに結構いると思うのは考え過ぎだろうか

▼通り魔、無差別殺傷事件…一市民には全く無縁のことと多くの人が思っているが、現実には発生している。治安が良い日本であっても、昔から「男子家を出ずれば7人の敵あり」の現代版を考えて外に出る

▼自分の周りはどんな人がいるか?レストランに入れば、隣の席はどんな人が座っているのか?前後左右の周りはどんな人がいるか?地震の時の避難経路だけでなく、何かあればどの方向へ逃げるか?を習慣的に頭に描きながら外に出ることは大切と思うが、スマホを見ながら周りに注意なく歩いている人が多いのも日本だ。