伊勢新聞

「夢古道おわせ」、滞在型観光へ転換 指定管理者が会見 三重

【今後の運営方針を説明する湯浅代表理事=尾鷲市役所で】

【尾鷲】三重県尾鷲市向井の市観光交流施設「夢古道おわせ」の新たな指定管理者となった一般社団法人「OMOTENASI」は27日、市役所で記者会見し、運営方針を発表した。飲食や物販を拡充し、滞在型観光への転換を目指す。

施設では約600万円の売上不明金が発覚し、オープン以来の指定管理者が応募を辞退。市議会は18日、新年度から3年間の指定管理者として同法人を承認した。

同法人は、3月末で営業を終えるレストランに代わり、新たにフードコートを設置。ラーメンやおにぎりなどを購入できるほか、地魚を扱う同市港町の食堂「ほんじつのさかな」も出店する。

フードコート内に軽食などを販売するカフェコーナーも設置。ジュースやアイスクリーム、チュロスなど7―8種類の商品を展開する。県産の野菜など特産品を購入できる物販も設ける予定。

また、従業員の不正防止策として、フードコートと温浴施設「夢古道の湯」に、それぞれ自動券売機を導入する。温浴施設にはディスプレーも置き、県内の観光やイベント情報を発信する。

法人の湯浅しおり代表理事は「人と人をつなぐ交流の場、観光拠点を目指す。周辺施設との連携はもちろん、東紀州一体で活性化に取り組み、とにかく集客力を向上させたい」と話している。

新装開店に伴い、4月1日は臨時休館。2日午前8時半から一般向け内覧会を行う。夢古道の湯は同午前9時半、フードコートは12日午前10時にオープン予定。12日は物産展を開催する。