一見勝之知事は19日の定例記者会見で、三重県の発展に貢献した人らに贈る今年の県民功労者として、元県議会議長の前野和美氏(76)=津市=ら8人と1団体を選んだと発表した。
県によると、前野氏は地方自治功労。旧久居市議を経て、平成15年4月の県議選で初当選。令和5年4月まで5期20年間を務め、正副議長や四日市港管理組合議会議長などを歴任した。
教育功労には、高田学苑の元理事長・学苑長で県私学協会の副会長などを務めた髙臣文祥氏(78)=四日市市、文化功労には、ヴォーカルアンサンブル《EST》=津市=を選んだ。
保健衛生功労は、産婦人科医で元県医師会長の二井栄氏(73)=鈴鹿市。水産業功労は、真珠養殖業で神明真珠養殖漁業協同組合の組合長などを務めた三橋十九生氏(80)=志摩市=が受けた。
県中小企業団体中央会理事で元県森林組合連合会長の朝尾高明氏(76)=熊野市=は商工業功労、アイトム建設会長で元県建設業協会長の山下晃氏(81)=四日市市=は土木建設功労を受けた。
環境功労は、三重大の元副学長で県環境審議会の委員を務めた朴恵淑氏(70)=津市。警察活動協力功労は、警察犬の指導手でドッグスクールを経営する中誠太郎氏(72)=伊賀市=が受けた。
同功労は各界で模範となる県民に贈る最高位の知事表彰として昭和40年に制度化し、61回目。受章者は今回を含めて613人、9団体となった。4月16日に県庁講堂で表彰する。