伊勢新聞

ガーベラ出荷が最盛期 伊勢の生産農家 卒業・入学シーズンに合わせ

【出荷の最盛期を迎えているガーベラ=伊勢市植山町で】

【伊勢】卒業・入学シーズンに合わせ、三重県伊勢市で生産が盛んなガーベラの出荷作業が最盛期を迎えている。黄色やピンク、オレンジなど、カラフルな花で彩られたハウスの中で、摘み取り作業が進んでいる。

温暖な気候を生かし、JA伊勢洋花部会では、5軒の農家が年間を通して多彩な品種のガーベラを栽培している。昨夏の高温や天候不順などの影響で、生産量は例年より1割ほど減少。本年度は、名古屋や関西圏に、約40品種、260万本の出荷を見込んでいる。

卒業式などで需要が高まるこの時季、30年以上栽培を手掛ける同市植山町の杉浦健三さん(71)のハウスでも出荷のピークを迎え、色とりどりの花を、手際よく根元から1本ずつ摘み取っていた。杉浦さんは「ガーベラは、色が多彩で華やかさが魅力。花持ちも良く、適度に水替えしながら、きれいな花を長く楽しんでほしい」と話していた。