【津】三重県の津市は18日、ペットボトルを再利用した樹脂食器を開発する岐阜県土岐市の「おぎそ」(小木曽剛史代表)と、「カーボンニュートラルの実現に向けたプラスチック資源循環の推進に関するパートナーシップ協定」を締結した。同社との協定は県内初。期間は同日から市地球温暖化対策実行計画目標年度の令和12年度末まで。同協定に伴い同社から市に給食用食器9910枚が寄贈された。
同社は平成17年から強化磁器のリサイクル食器を製造販売しており、約10年前からペットボトルを再利用する給食用樹脂食器の開発に着手。現在千葉県野田市など10市で導入されている。
同協定は市の地域脱炭素宣言を知った同社から食器寄贈の申し出があり実現。買い換え時期に当たる市内23の小学校に中わん、中学校2校に大わんが贈られた。
津市役所で締結式があり前葉泰幸市長は「給食の食器がペットボトルからできていると伝えることで子どもたちが環境意識を高められる。今後もさまざまに連携できれば」とあいさつ。小木曽代表(45)は「津市の子どもたちが再生された物を身近に考えるきっかけになれば」と述べた。
この日市立養正小の児童が寄贈の食器で給食を食べた。他の対象校では4月から使用する。