伊勢新聞

しだれ梅が満開 鈴鹿の森庭園、花見にぎわう 三重

【満開となり見ごろを迎えた梅の花=鈴鹿市山本町の鈴鹿の森庭園で】

【鈴鹿】「しだれ梅まつり」を開催中の三重県鈴鹿市山本町にある研究栽培農園「鈴鹿の森庭園」(赤塚耕一社長)で、梅の花が満開を迎えた。開園期間は3月下旬を予定。

日本伝統のしだれ梅の剪定(せんてい)技術の存続と継承を目的に、津市高野尾町の赤塚植物園が運営。約2万平方メートルの敷地に、樹齢100年以上の呉羽しだれ「天の龍」「地の龍」など全国の名木30品種以上、約200本を栽培。年に一度、期間限定で一般公開する。

今年は寒波の影響で、例年より10日ほど開花が遅れた。現在は数々のしだれ梅のほか、一本の木に白と桃色の花が混在する人気の品種「思いのまま」なども咲き、園内は梅の香が漂う。

17日午前は雨天にもかかわらず、大勢の見物客が熱心に写真を撮るなどしてにぎわっていた。今週末ごろまでが、一番の見ごろになるという。

大阪府堺市の会社員大川涼子さん(50)は母親と2人で初来園。「義母に勧められて来たが、こんなに立派なしだれ梅は初めて見た。よく手入れされているのが分かる」と話した。

開花状況はホームページなどで随時更新する。