【津】三重県酒造組合(清水慎一郎会長、33酒造場)は14日、津市高茶屋五丁目の県工業研究所で本年度の県新酒品評会を開いた。県内22の酒造場から出品された4部門91点の新酒の出来栄えを確かめた。27日に審査結果の発表と表彰式がある。
本年度製造された清酒の品質や製造技術の向上を目的に開催し55回目。
名古屋国税局鑑定官室の田島健一郎室長ら専門家11人が、吟醸▽純米吟醸▽純米▽本醸造・普通―の部門ごとに審査。グラスに入った酒の香りを嗅いだり口に含んだりして味わいや切れなどをじっくりと確かめた。
田島室長は「全般に穏やかで飲みやすさが感じられた。夏の高温障害でコメの溶けが悪く造りにくかったが造り手の高度な技術により優れたお酒が出来上がった」と講評した。
元坂新・同組合副会長は「県産酒はコロナ禍で下がった出荷量がやっと戻ってきた。和食がユネスコ無形文化遺産になって海外で人気が高まり日本酒の輸出も年々伸びている」と話した。