伊勢新聞

手作りひな飾りがずらり 鳥羽大庄屋かどや、つるし雛など200点 三重

【古布などを使い色とりどりに仕上げた「つるし飾り」を紹介する大屋さん=鳥羽市の鳥羽大庄屋かどやで】

【鳥羽】桃の節句を前に、三重県鳥羽市の観光交流施設「鳥羽大庄屋かどや」で、古い着物の生地などを使って手作りしたひな飾りの作品展が開かれている。3月3日まで。火曜休館。

同施設で活動する「かどや手芸倶楽部」の講師大屋(だいおく)美枝さん(76)とメンバー10人が、つるし飾り(つるし雛)やひな人形など約200点を展示した。

つるし飾りには、子どもの健やかな成長へ願いを込めた人形やウサギ、縁起物など、古い着物や帯の生地を使って一針一針丁寧に縫い上げた飾りが施され、会場を彩っている。手のひらほどの小さなひな飾りや、干支、季節の風物をモチーフにした作品などもある。

大屋さんは「小さなおひな様の表情や、つるし飾りの華やかな雰囲気を楽しんでもらえたら」と話していた。

会場には、かどやが所蔵する江戸期や明治期のひな飾りも展示。京都御所を模した貴重な御殿飾りなどを紹介している。