【津】気候変動の緩和や適応に顕著な功績のあった個人や団体をたたえる環境省主催の「気候変動アクション環境大臣表彰」普及・促進部門の緩和分野で、私立高田中・高校(三重県津市一身田町)と名古屋産業大学(愛知県尾張旭市)が環境大臣表彰を共同受賞した。関係者が30日、津市の前葉泰幸市長を訪れ、受賞を報告した。
同校は同大の学習支援を受け、平成29年度から同校周辺のC02濃度の測定や高田本山の境内林の植生やC02吸収量を調査。本年度からゼロカーボンスクールの実現を目指している。
同大の監修で活動の内容を動画にまとめ、多言語で配信するなど継続的な取り組みが評価され環境大臣表彰を受賞。さらに、同動画が本年度の環境省「環境教育・ESD実践動画百選」に認定された。
この日は中心になって活動した高2―高3の4人が、教諭や同大の伊藤雅一教授と共に訪れた。動画の取材やナレーションを担当した3年の桑名杏珠さん(18)は「活動内容を評価していただき誇らしい」と喜び、調査を担当した2年の九鬼希美さん(17)は「これからも世界に目を向け発信したい。後輩には調査のデータをどんどんつなげていってほしい」と述べた。
前葉市長は「先輩たちからの取り組みを進め一つの形が出来上がった。これからも深掘りし素晴らしい高大連携を進めて」と激励した。