【津】犯罪や非行を防止し更生保護に理解を深める「第74回社会を明るくする運動」(法務省主唱)作文コンテストの表彰式が8日、三重県津市長岡町の市立西が丘小であり、県内で4年ぶりに全国表彰の優秀賞に選ばれた同小6年の栗田美怜さん(12)に表彰状を贈った。
同コンテストは小中学生が日常生活での体験を基に犯罪や非行について考え、同運動への理解を深める目的で平成5年に始まり32回目。栗田さんは全国12万9840点の中から優秀賞の一つ、日本BBS連盟会長賞に選ばれた。
栗田さんは作文で、海外の日本人学校になじめずつらかった自身の体験から、非行や犯罪は安心できる居場所がなかったことに起因すると考え「私は『みんなの安心できる温かい居場所』を一つでも多く作る」とつづった。
表彰式では同運動県推進委員会事務局長の奥田幸生・津保護観察所長が表彰状を伝達し「栗田さんの作文を頼もしくうれしく感じた。これからも犯罪や非行を減らすにはどうしたらいいか考えて」と激励した。
栗田さんは「作文が認められてうれしい。みんなでつながり合う温かい社会になるといい」と感想を話した。