伊勢新聞

「伊勢醤油」を奉納 神宮内宮へ、一年の感謝込め 三重

【しょうゆ樽を担いで宇治橋を進む参列者ら=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

【伊勢】三重県伊勢市宇治中之切町のしょうゆ製造販売「伊勢醤油本舗」は28日、一年の感謝を込め、同社の「伊勢醤油」を伊勢神宮内宮に奉納した。

伊勢醤油は、原料に県産の大豆と小麦を使い、濃い口醤油の風味と、たまり醤油のうま味を併せ持つ味わいが特徴。毎年一年の締めくくりに、しぼりたてのしょうゆを神宮に奉納し、33回目となる。

紋付羽織姿の三林憲忠会長、上野毛戸宏社長をはじめ、社員ら約50人が参列。しょうゆ樽5個と1・8リットルボトル2本を担ぎ、内宮前のおかげ横丁にある本店から、観光客でにぎわうおはらい町通りを進み、内宮宇治橋を渡って神楽殿へ納めた。

上野毛戸社長は「今年もいいしょうゆができた。県産の材料で仕込む『地しょうゆ』を全国の人にも味わってもらいたい」と話した。

奉納後は本店前で、奉納品と同様のしょうゆが振る舞われた。