伊勢新聞

日本で健康的な暮らしを 外国人の医療・心の悩み相談会 亀山・三重

【三浦代表(中央)に医療について相談をするボリビア人男性(右)=亀山市東町の市市民協働センターで】

【亀山】三重県鈴鹿、亀山市を中心に活動している、ボランティア団体「Suzukame Amigos」(井伊サンドラ代表)は22日、亀山市東町の市市民協働センターで、外国人を対象に「医療・心の悩み相談会」を開いた。

NPO法人「MAIKEN」(東京都八王子市・三浦左千夫代表)と社会福祉法人「横浜いのちの電話」(横浜市)が協力した。

同団体は令和2年設立。定期的に外国人を対象に、日用品や食物を無料配布する「みんなの食堂」のほか、健康診断や病院に行かない人らの医療相談や生活する上での悩みなどの相談会を開き、病院や行政機関を紹介する橋渡しをしている。

この日は、三浦代表が医療相談を担当。訪れた外国人に、日常生活での環境状況などを聞き、血液検査で、糖尿病と中米から南米にかけてシャガス病病原体として知られる吸血性の昆虫の寄生虫が、血液に混じっていないかなどの検査をした。一方、心の悩み相談では、横浜いのちの電話の藤井ルッチ豊美コーディネーターが、日常生活や仕事、家庭での悩みを聞き取り、アドバイスした。ブラジルやボリビアのほか、ベトナムやフィリピン人など計約100人は懇親会で、アマチュアバンドの演奏を楽しみながら交流を深めた。

井伊代表(57)は「さまざまな事情で、病院に行かない人、行けない人らのためにも、日本で健康的な暮らしをしてほしいという思いで、今後もこのような活動を続けます」と話していた。

問い合わせは井伊代表=電話090(1235)1647=へ。