伊勢新聞

南伊勢町に災害備蓄用パン寄付 企業版ふるさと納税でウェルフェアグループ

【寄付された災害備蓄用パンを手にする上村町長(左)と感謝状を受け取った西村社長=南伊勢町役場南勢庁舎で】

【度会郡】三重県内で介護事業を展開する「ウェルフェアグループ」(伊勢市)が企業版ふるさと納税制度を活用し、南伊勢町に災害備蓄用パン500缶(1缶2個入り)を寄付した。町内の小中学校計五校に備蓄し、災害時などに活用する。

松阪市の地域商社「三十三地域創生」(宮地理社長)が、同社に企業版ふるさと納税を提案。同社のグループ会社「ウェルフェア三重」が、南伊勢町で介護付有料老人ホームを運営していることもあり、町が希望した町内の小中学生(367人)用の防災備蓄品として寄付した。

災害備蓄用パン「ぱんカンぱん」は、松阪市の障害者就労継続支援B型事業所が製造する缶入りのパンで、プレーン、チョコ、ストロベリー、抹茶の四種類があり、柔らかなまま五年間の長期保存が可能という。

町役場南勢庁舎で16日、寄贈式があり、ウェルフェアグループの西村昭德社長が上村久仁町長に災害備蓄用パンを手渡した。上村町長からは感謝状が贈呈された。

上村町長は「南海トラフ地震に備え、小中学校の防災備蓄品を充実できるのでありがたい」、西村社長は「防災に対しての意識や子どもたちの安全安心につながれば」と話していた。