―「ベストボディ」東海大会で優勝― アンチエイジング「Take a Peach」代表 青山小百合さん

【「すてきな笑顔の女性を1人でも多く増やすことが私の使命」と話す青山さん=四日市市追分で】

健康的な肉体美を競う「ベストボディ・ジャパン」東海大会に1昨年初出場してクイーンクラス(50代の部)の準グランプリを獲得、昨年2度目の挑戦で見事グランプリに輝いた。その経験を生かして今年1月、三重県四日市市追分でアンチエイジング「Take a Peach」スタジオを開講。週2回、表情筋を鍛える顔ダンスや美ボディを作る筋トレを指導するほか、企業への出張レッスンもしている。

「何歳になっても光り輝く女性を増やしていくこと」をモットーに、「きれいになりたい」と願っている女性たちをサポートする。高額のエステや家庭用の美容器具、美容整形などに頼ることなく、顔ダンスと全身の筋トレで若々しさを保ち、健康な体を維持する事を目指している。

カウンセリングで受講者らの改善したい部分を把握し、基本の顔ダンスやカスタマイズプログラムから最も効果的なレッスンを勧める。目の周囲や頬、口角、あごなど顔全体の筋トレを毎日コツコツ続けることで、目の下のたるみやほうれい線、二重顎などを少しずつ改善していく。

一般的に体の筋肉が生まれ変わるのは約3カ月、顔の筋肉は2、3週間で変化が現れると言われている。ビフォーアフター写真から確実に成果が現れていることを実感した受講生らは、より一層の改善と維持を目指してライングループを作り、近況を報告し合い、挫折しないよう互いに励まし合いながらトレーニングを続けている。希望者にはブラッシュアップレッスンもある。

愛知県で3人きょうだいの長女として生まれ、父親の仕事の関係で小1まで東京で過ごし、その後母親の実家がある松阪市に移り住んだ。4歳からピアノを習い始め、ピアニストを夢見て短大音楽科卒業まで17年間、練習に励んだがプロへの道は険しかった。卒業後は、志摩市のヤマハリゾート「合歓の郷」に就職し、ミュージックキャンプ管理棟のフロントを務めた。

伊レストラン店長だった夫友松さん(57)の転勤に伴って四日市に移り住んだ。その4年後に独立し、洋食レストランを開業した夫を手伝いながら、子育てに奮闘の日々だった。ようやく子どもたちに手がかからなくなった3年前、体力の衰えを感じるようになりトレーニングジムに通い始めた。

ジムのトレーナーからコンテスト出場を勧められ、本格的にトレーニングを開始。片足立ちから約10センチのハイヒールでのモデルウオーキングや身のこなし、顔の表情筋を鍛えて自然な笑顔になる訓練など、それぞれのインストラクターの指導で大会に向けて努力を重ねた。

グランプリを受賞した時は驚きでしばらくは放心状態になった。徐々に実感が湧き、今まで応援してくれたトレーナーや講師、いつもそばで支えてくれた夫や店のスタッフに心から感謝の気持ちがあふれてきた。その後、お世話になった「日本セルフリフティング協会」講師の指導で、公認講師資格も取得した。

長女桃子さん(25)が嫁ぎ、現在は夫と長男竜己さん(16)の3人暮らし。平日は夫のレストランを手伝っている。お店のお客さんからよく「オーナーのお嬢さん?」と聞かれる。複雑な表情の夫を横目に、心の中でガッツポーズをしながら「妻です」と答えている。休日は長男の大好物のおすしを食べに行ったり、母や長女夫婦と孫娘を交えて1泊旅行に出かけたりしている。

顔も体も若々しくなることで、メンタル面にも変化が起こる。心が弾み、おしゃれをして出かけたくなり女子力アップにつながる。「これからも笑顔に特化したメソッドで、すてきな笑顔の女性を1人でも多く増やすことが私の使命」と熱く語った。

略歴: 昭和45年愛知県生まれ。平成2年松阪女子短期大学音楽科卒業。同年「ヤマハリゾート」入社。令和3年「日本セルフリフティング協会」公認講師資格取得。同4年「Take a Peach」創業。

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