投資家悪食論 3

 引き続き出版界を考えながら、投資の世界の参考にしたいと思います。
大不況であろうと、そこそこ売れる本は必ず創れるといわれています。(どんな株式不況下でも上がる株はある。下がるのが必至だと見たら空売りしたらよい。)

 出版とはそもそも0.01%の人に買ってもらったらよいといわれています。
1億2000万人の0.01%は1万2000人です。1万部売れたら大成功なのです。(TV業界では視聴率1%でもディレクターの首は飛びますが。)1万部売れる本のプロデユースを連発したら名編集者といわれ、ベストセラー仕掛け人の名をほしいままにできます。

 同様に、100万円、200万円の儲けを連発するという投資法も考えるべきではないでしょうか。ある程度まとまった資金を有していれば3万株投資して35円の上げで105万円を獲得することは難しくありません。難しいのは心中の賊を破ることです。即ち、たいした裏づけも無いのに今までの損失も一気に取り返そうとすることです。

「大当たり狙いの大外れよりも、地道にこつこつ3割打者狙い。」という言葉は出版、投資の両方の世界に、現段階においてはぴったりの言葉でしょう。
ヒトは何故本を読むのか。「楽しみ・エンタティメントのため」の面が一つと「情報を求めて」の二つの面があります。

 マーケットにおいても、ヒトは二つの面から投資をしているとき、苦痛が和らぎリラックスした視点から好成績を上げることができるでしょう。それは楽しみとしての投資ゲームという要素とビジネス(金儲け)としての要素です。儲けや遊びを楽しみつつも、絶えず重要な選択を行なっていくという行為です。