「新しい薬膳」発信へ 鈴鹿医療大と市が協定 三重

【協定書を手にする(左から)末松市長、髙木理事長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市と同市岸岡町の鈴鹿医療科学大学(髙木純一理事長)は28日、同市役所で「東西医学を融合した新しい薬膳」発信プロジェクトに関する協定を締結した。

同プロジェクトは市と同大学が連携し、令和8年度をめどに同市南玉垣町の桜の森公園内に、日本薬膳学会が提唱する「新しい薬膳」による飲食店設置に取り組む計画。市民の健康増進と公園のにぎわい創出つなげるのが狙い。

協定締結により、健康寿命延伸や食育推進に関することなど、6項目について相互の連携、協力を図る。

日本薬膳学会(代表理事・髙木久代副学長)は同大教授らで12年前に立ち上げ、同大学内に事務局を置く。従来の中国の理念を基にした薬膳ではなく、東洋医学的な理念と栄養学を融合した「新しい薬膳」の発信を進める。

市によると、今回のプロジェクトについては年1回開催する学官連携協議会議の中で、少しずつ話が進んだという。

同日の協定締結式で末松則子市長は「双方の資源を活用した地域の活性化と教育、文化の振興の取り組みをより一層推進し、幅広い分野で連携、協力を拡充させていきたい」、髙木理事長は「薬膳レストランを運営できれば、市民の健康を守り、健康寿命を延伸させる素晴らしい取り組みになると思う」とそれぞれあいさつし、協定書に署名した。