山桜ライトアップ 熊野・赤木城跡、石垣と共演 三重

【桃色にライトアップされた山桜=熊野市紀和町赤木の赤木城跡で】

【熊野】三重県熊野市紀和町赤木の国史跡・赤木城跡で4日、山桜などのライトアップが始まった。見頃を迎えた花々と石垣が共演し、幻想的な光景が楽しめる。5日まで。

過疎地の地域活性化を図ろうと、地元住民らでつくる「西山地区地域まちづくり協議会」が約10年前に始めた。同地区には約90人が暮らし、大半が高齢世帯という。

標高約230メートルに位置する赤木城跡は、山頂を中心に約30本の山桜が立ち並ぶ。桃色のフィルムを貼った発光ダイオード(LED)の照明20基で照らしている。

今年は真冬の寒波などの影響で、昨年より約5日遅いライトアップとなった。3月29日に開花を確認し、今週中頃に満開を迎えた。見頃は今週末まで続く見込み。

同協議会の福岡淳史会長(82)は「例年より花数が多く、色鮮やかな桜が楽しめる。重厚感のある石垣に囲まれた桜を観賞し、春の訪れを感じてもらえたら」と話した。