三重県は3日、津市内に住む未就学の女児がはしかに感染したことが判明したと発表した。はしかの患者が県内で確認されるのは6年ぶり。県は滞在先の で感染したとみている。
県によると、女児は先月26日以降、発熱や発疹の症状があり、31日から津市内の医療機関で入院している。県保健環境研究所による遺伝子検査ではしかへの感染が確認された。
女児は2月上旬からベトナムに滞在し、先月19日に帰国。保育所や幼稚園などには通っておらず、他人に感染させる恐れがある期間に公共交通機関や施設は利用していないという。
はしかの患者が県内で確認されるのは、55人の感染が判明した令和元年以来となる。当時は宗教法人が津市内で開いた研修会の参加者ら49人の集団感染が判明していた。
はしかはウイルス性の感染症で、感染力が極めて強い。県は発疹などの症状がある場合は医療機関に連絡した上で、公共交通機関の利用を避けて受診するよう呼びかけている。