
【尾鷲】自然塗料など住宅製品販売会社「小川耕太郎∞百合子社」は3日、山道整備に取り組むボランティア団体「尾鷲藪(やぶ)漕隊」に、草刈り機を寄贈した。今月下旬から整備活動で使う予定。
同社によると、社会貢献活動の一環として、平成30年に地域団体などへの寄付を始めた。毎年売上金の0・3%を原資とする。藪漕隊には昨年、空気を吐出・吸引する「高圧ブロワ」を贈った。
草刈り機は、全長1・8メートル、重量4・5キロの業務用2台(総額10万円相当)で、馬力が高い上位モデルという。隊員ら所有の草刈り機は、旧型の廉価モデルが多く、整備に支障を来していた。
この日、同社で寄贈式があり、同隊の内山佳和さん(73)は「メンバーの高齢化が進む中、効率化につながる」と感謝。小川耕太郎代表は「これを機に、若者の参加が増えてほしい」と話した。
同隊によると、同市南浦と行野浦を結ぶ全長約42キロの「尾鷲トレイル」や熊野古道を整備している。毎週木曜、東紀州を中心に約10人が集まり活動するが、平均年齢は70歳近いという。