津市人事、1222人異動 水道工務課を廃止、再編 三重

【津】三重県の津市は25日、総勢1222人の人事異動を発表した。発令は4月1日。市発注の水道修繕工事をめぐり、職員2人が収賄罪と詐欺罪で起訴されたのを受け、新年度から2人が所属していた水道工務課を廃止し、水道整備課と水道維持課に再編する組織改編を実施する。

異動規模は前年より16人減。このうち昇任と昇任配置換えは287人。局長・部長級職員の異動は12人の退職・役職定年に伴い、同ポスト38人のうち、22人が異動する。新規採用は102人で、うち10人は職務経験者。新年度の職員数は2559人になる見込み。

贈収賄事件を受けて、上下水道局の組織を見直す。管理監督責任の明確化や業務の適正執行、水道管の発注と維持管理の分離などを図るため、水道工務課を解体。工事を担当する水道整備課、給水・計量と調査・維持を担当する水道維持課をそれぞれ新設することにした。それに伴い、安芸事務所を廃止し、同事務所の業務を水道維持課に一元化させる。

多様化する市民ニーズを的確に把握し、高度で専門的な知識の習得に向け、他団体への派遣研修を充実させる。内閣府の地域防災力担当に初派遣し、村上大基環境部環境政策課主査(38)が就く。期間は2年間。

ほかに自治体国際化協会に1人派遣し、東京勤務を経てパリに派遣される予定。

平成27年度から実施している職務経験者採用職員の中から、総務部人事課長、農林水産部林業振興室長の2人が初めて部次長級に登用される。

女性職員の管理職登用では、部次長級に6人、課長級に5人を昇任。これにより、次長級7人、課長級39人となり、課長級以上の女性職員の占める割合は昨年度の16・4%から17・2%に上昇した。