
【尾鷲】三重県尾鷲市古江町の製塩会社「尾鷲しお学舎」は看板商品「尾鷲甘夏塩サイダー」に、市立尾鷲中学校美術部が描いたラベルを採用した。現行品の在庫がなくなり次第、切り替える予定。
同社によると、尾鷲観光物産協会の企画で昨年1月、同部に「市制70周年記念サイダー」のラベルデザインを依頼。数量限定販売で好評を得たため、看板商品の新装版として実現に至った。
甘夏塩サイダーは市特産の甘夏果汁と、太陽光の届かない深海で取水した「尾鷲海洋深層水」を使った商品。ラベルは主に2、3年生の部員8人が、甘夏や製塩作業などを切り絵で表現した。
同校で17日、部員と同社の尾上和寿社長が新装版をお披露目。部長の賀屋美咲さん(14)は「豊かな自然を鮮やかに表現した。一人でも多くの人に尾鷲の魅力が伝わればうれしい」と話した。
尾上社長は「尾鷲と商品の特徴を良くつかんだ作品。新定番としてたくさん売れてほしい」と感謝。美術制作に一層励んでもらおうと、12色マーカーペンや甘夏塩サイダーなどを寄贈した。
250ミリリットル入りで税込み250円。同市向井の市総合交流施設「夢古道おわせ」など、県内各所で順次販売する。