一見知事が再選出馬へ 次期三重知事選 21日の県議会で表明

【一見勝之知事】

一見勝之三重県知事(62)が任期満了(9月12日)に伴う次期知事選に2選を目指して立候補する方針を固めたことが18日、関係者への取材で分かった。21日の県議会本会議で表明する見通し。

関係者によると、一見知事は既に、一部の県議などに立候補の意向を伝えている。県幹部が19日に開かれる議会運営委員会で、一見知事による議場での発言の許可を求める予定。

昨年1月の本紙「新春対談」で再選出馬への意向を問われた一見知事は「県民のために働けるのであれば働きたい」と発言。以降の取材には「皆さんと相談したい」との説明を繰り返してきた。

また、一見知事の政治資金団体が政治資金パーティーを開いてきたことなどから、政財界の多くは一見知事の再選出馬を観測。14日にも津市内で開催し、支援者ら約300人が出席していた。

一見知事は国交省の自動車局長などを経て、鈴木英敬氏の国政転出に伴う令和3年9月の知事選に無所属で出馬。自民、立憲民主、公明、国民民主の各党による推薦を得て初当選した。

今のところ、次期知事選への出馬表明はない。共産党県委員会などでつくる政治団体「県民本位のやさしい三重県政をつくる会」が、候補者の擁立に向けて調整を進めている。