重要文化財で落語、笑いの渦 亀山の関地蔵院、菊丸さん演目披露 三重

【本堂で落語を披露する林家菊丸さん=亀山市関町新所の関地蔵院で】

【亀山】三重県の亀山市と市観光協会は2日、同市関町新所の関地蔵院で、同市出身で市文化大使の落語家・林家菊丸さんを招き、イベント「関宿ひなまつり落語」を開催し、市民ら約70人が落語を楽しんだ。

地蔵院は、地蔵堂と愛染堂、鐘楼堂の三棟が国の重要文化財に指定されている。愛染堂と鐘楼堂は、室町鎌倉の建築様式として、県下最古の建物という。

関のにぎわいづくりと重要文化財活用事業の一環。菊丸さんは「二人ぐせ」など2演目を披露し、本堂内を笑いの渦に巻き込んだ。

市内在住の70代の女性は「初めて地蔵院の中に入りました、歴史のある地蔵院で、落語が聴けて楽しかった。菊丸さんの落語は面白いですね」と話していた。

市と市観光協会は、地蔵院の協力により、今後も重要文化財を活用するイベントを企画するという。