学びの成果、料理を発表 津の三重調理専門学校

【最高賞の津市長賞に選ばれた田中さんの作品「幸」】

【津】津市大谷町の大川学園三重調理専門学校は15日、同校で「料理作品展2025」を開き、調理師科と調理経営学科の1、2年生計48人が各自のテーマで和洋中の料理や製菓を出品した。コンクール審査では、調理経営学科一年の田中悠翔さん(20)=津市安濃町=の「幸(さち)」が最高賞の津市長賞に輝いた。

学びの成果を発表し技術向上につなげようと毎年開催。生徒は材料費3千円以内で縦横60センチ、高さ30センチのスペースに前日3時間、当日1時間半かけ制作した。

【生徒の作品が並ぶ会場=津市大谷町の三重調理専門学校で】

チョコレートを使ったコース料理、さまざまな飾り切りを取り入れた和食の会席、色とりどりの練り切りや錦玉¥ルビ(羹,かん)など和菓子の作品もあり、県津保健所所長ら審査員9人が調理技術や独創性など総合的に審査した。

田中さんの作品は、タイのソテーや牛モモのバルサミコ酢仕立てなど、それぞれのプレートが彩り豊かなソースで飾られた芸術的なフランス料理のコース。家でも試作を繰り返したとし「食べた人が幸せになりますようにと考えた作品。時間ぎりぎりで自信がなかったが受賞できて良かった」と喜んだ。

そのほかの入賞者は次の皆さん。県津保健所長賞=橋爪志翼▽県調理師連合会長賞=中村有花▽県日本調理技能士会長賞=杉田耕一▽県食品衛生協会長賞=福西瑛伸▽津調理師会長賞=楠川実咲▽三重調理専門学校教育研修協力会長賞=橋本圭人▽三重調理専門学校友庖会長賞=池田愛菜