山田優選手がフェンシング指導 東京・パリ五輪代表、津市で講習会 三重

【地元のジュニア選手たちを指導する山田優選手(右)=津市一身田上津部田の津東高校で】

三重県鳥羽市出身のフェンシング選手で、東京・パリ両五輪のエペ男子団体メダリストの山田優選手(30)=山一商事、県スポーツ協会=が講師を務める講習会が15日、津市一身田上津部田の津東高校で開かれた。

2021年の東京五輪で金メダルを獲得するなど世界のトップで活躍する地元選手に学ぼうと県フェンシング連盟が主催。小学生から一般まで約35人が参加し、山田選手の講演を聴いた後、小学生や初心者は機械を使って競技を疑似体験、経験者は山田選手の実技指導を受けた。

対面形式の練習では、山田選手が「(相手との)距離、タイミングをコントロールして」などと助言しながら、巧みな足さばきを披露。男子エペで小学時代全国2位になった鳥羽東中3年の宮浜嘉惟さんは「レベルの高い選手の技術を採り入れたい」と真剣な表情で見入っていた。

山田選手は県立鳥羽高校を卒業するまで県内で活動してきた。「今後は競技活動と並行してフェンシングの普及や環境作りにも力を入れていきたい。三重からも世界で活躍する選手が出てきて欲しい」と話していた。