
【度会郡】三重県南伊勢町の祭りを紹介する「南伊勢の暮らし写真展 浦々のまつり」が、21―27日まで同町五ケ所浦の町民文化会館で開かれている。
三重大学伊勢志摩サテライト海女研究センターと海の博物館(鳥羽市)が共催した。
同センターは、海女漁や漁村の暮らしに関する貴重な写真を後世に残すためにデジタル化事業を実施。その一環として、海の博物館が昭和46年の開館当時から撮りためてきた写真を使って、鳥羽市や志摩市で写真展を開き、来場した住民から聞いた話や提供された写真を資料として残す活動に取り組んでいる。
6回目となる写真展には、海の博物館が所蔵する同町の写真の中から、昭和62年―平成3年ごろに撮影された方座浦の浅間祭や古和浦の祇園祭、迫間浦の丸島祭など8地区の祭りを選び、93点を展示。臨場感あふれる祭りの様子や祭りを楽しむ住民の姿などが訪れた人の目を引いている。
同町村山のふれあいセンターなんとうでは、19日まで同展を開催。方座浦の吉田時子さん(79)は、浅間祭の前に海に入って身を清める男衆の中に夫の姿を見つけ、「写真に写っていると思わなかったのでびっくりした。懐かしい」と喜んでいた。同センターの﨑川由美子さんは「時間のある方は写真を見ながらお話を聞かせてもらいたい」と話していた。