「三つの不」対策に注力 三重県教育長が年頭会見

【年頭の定例記者会見で、今年の抱負を述べる福永教育長=県庁で】

福永和伸三重県教育長は14日、年頭の定例記者会見に臨み、今年の抱負として、児童生徒の不登校や教員の人手不足・不祥事といった「三つの不」への対策に注力する考えを示した。

福永教育長は「大きく立ちはだかる課題」に不登校と教員不足を挙げたほか、昨年中に多発した教員の不祥事にも言及。「全てに『不』の字が付いている。しっかりと対策を進める」と述べた。

教育施策の推進に当たっては「激動の時代を見据え、子どもたちに生きる力を育んでもらえるようにしたい」「生きづらさを抱える子どもたちを絶対に誰一人取り残さない」と訴えた。

その上で、子どもの自己肯定感や課題解決力、情報リテラシーを高める教育を進めると説明。外国人児童生徒への教育や特別支援教育、いじめ対策などに注力する考えも示した。

このほか、教員の働き方改革や教育現場でのカスタマーハラスメント対策といった「足元の視点での対策」にも取り組むと説明。「しっかりとバランス良く進めていきたい」と語った。