緑の健都を目指し、市民と歩みを進める 亀山市制20周年記念式典に750人 三重

【式辞を述べる櫻井市長=亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで】

【亀山】三重県亀山市は11日、同市東御幸町の市文化会館大ホールで「亀山市市制施行20周年記念式典」を開催した。市民や関係者ら計約750人が出席した。

亀山市は平成17年1月11日、旧亀山市と旧関町が合併した。

来賓に、一見勝之知事、森智広四日市市長、前葉泰幸津市長のほか、諸岡高幸菰野町長や城田政幸川越町長、滋賀県の岩永裕貴甲賀市長らが出席した。

櫻井義之市長は「激動の社会経済情勢の中、多くの皆さまの英知と協働により、豊かな自然と悠久の歴史文化が調和した5万都市として、着実な歩みを刻んできた」と述べ、「交通の要衝として、平成20年の新名神高速道路の整備を追い風に、産業集積が進み、内陸工業都市としての基盤が強化された」と20年を振り返った。

また「まさに今、本市は将来の都市の盛衰を定めるであろう、新たなステージに差しかかっている。誰もが健やかに暮らし、幸福実感へとつながる『緑の健都かめやま』へ、市民の皆さまとともにその歩みを進める」と式辞を述べた。

来賓あいさつで一見知事は、亀山市川崎町太田地区生まれだとした上で、「壬申の乱にも記されている、県内でも最も古い歴史のある関をはじめ、ヤマトタケルの墓がある能褒野など歴史もあり、交通の結節点として産業も盛んな亀山を、一緒になって『ええまちに』しましょう」と語った。

地方自治の伸展や振興に貢献した個人31人に功労表彰を、また教育、芸術、文化などへの振興に寄与した個人11人と14団体に特別表彰をした。

【特別編成した吹奏楽団の演奏=亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで】

20周年を記念し、ウインドアンサンブル関と市吹奏楽団、市内在住の中高生七人が参加した計約50人の特別編成による吹奏楽団が、酒井賢二氏指揮で、式典のための行進曲「栄光をたたえて」など3曲を演奏。同市出身で市文化大使の落語家・林家菊丸さんが、「市制20周年おめでとう」と題して落語を披露し、20周年を祝った。