
三重県高野連は15日、高校生を対象にした審判講習会を開いた。審判のなり手不足が年々深刻化しており、審判員を目指す高校生を増やそうと企画した。
県内2会場で開き、暁高校グラウンド(四日市市萱生町)では1、2年生を中心に約100人が参加。県高野連審判部の審判員からアウト、セーフなどの基本動作、球審や塁審の立ち位置、姿勢、判定方法などを学んだ。
野球の知識をプレーに生かしてもらう狙いも。球審の仕事の説明では、捕手がストライクゾーンぎりぎりのボール球をストライクと判定させるために行う「フレーミング」の技術について「どうしてもボール球に見える。やるならば捕球後しっかり手を止めて」と審判の立場から助言していた。
堤長功・審判部長によれば県高野連所属の審判員は「実働で」4―50人。約60校が参加する県大会を運営するには不安が残るという。「講習会を通じて審判に興味を持ってもらい1人でも多くの人に審判になってもらいたい」と話した。