銚子川のブランド力向上に尽力 紀北町地域おこし協力隊の西川さんが4年間の活動報告 三重

【尾上町長(右)から花束を受け取る西川さん=紀北町役場で】

【北牟婁郡】銚子川のブランド力向上を担った三重県紀北町地域おこし協力隊の西川みさ枝さん(55)が29日、今月末の任期満了を前に、町役場で尾上壽一町長らに四年間の活動などを報告した。

西川さんは名古屋市出身。夏に観光客が集中する銚子川に年間を通じて親しんでもらおうと、沿岸の自然や施設を活用した多彩なイベントを開いたほか、熊野古道の語り部としても活躍した。

昨年10月からは、同町便ノ山のレストラン「ずんべら亭」で月1回、アロマテラピーやスパイスカレーを作るワークショップを開催。町内や尾鷲市の住民が参加し、交流の場になったという。

任期を振り返り「コロナ禍で制約がある中、自分のできる範囲で魅力を発信できた」と強調。なじんでいくうちに「方言を話していないのに、長島の人だと思われるようになった」と話した。

今後も町内で働きながら暮らす。15日に国家資格「地域限定旅行業務取扱管理者」に合格。ツアーを組むなど、資格を生かした仕事を考えているという。熊野古道の語り部も継続する方針。

尾上町長は「オフシーズンが課題だったが、協力隊の目線で行政にできない取り組みをしていただいた。培った人脈と経験を生かし、刺激のあるようなことをやってもらいたい」と激励した。