訪日客増へ環境整備 尾鷲市地域おこし協力隊に本多さん委嘱 三重

【委嘱式で意気込みを語る本多さん=尾鷲市役所で】

【尾鷲】三重県の尾鷲市地域おこし協力隊の委嘱状交付式が5日、同市役所で開かれ、京都府京田辺市出身の本多良行さん(30)が委嘱された。インバウンド(訪日客)の受け入れ環境の整備に取り組む。着任は1日付、委嘱期間は最長3年。

本多さんは昨年5月ごろ、尾鷲市を訪れ、九鬼町などの漁村や熊野古道伊勢路を散策した。町並みや自然などに興味を持ったが、行楽期でも観光客が少なく「魅力を海外にも発信したい」と、移住スカウトサービスの募集を見て応募した。

大学時代に英文学を専攻した経験から、観光地の標識の外国語対応などに意欲を見せる。市のインバウンドは低調とした上で「英語が多少できるので、客単価の高い欧米豪の客を増やすため、できる限りのことをやりたい」と抱負を語った。

加藤千速市長は「外国人観光客を取り込む材料を見つけながら、PRの方法を考えていただきたい」と激励。南靖久市議会議長は「市のインバウンド対応はまだまだ。どこから手をつけるべきか難しいが、一歩ずつ進んでほしい」と話した。