首位FC伊勢志摩、初V懸け12日最終戦 ホームでFC刈谷迎え撃つ 東海社会人サッカー

【東海社会人サッカーリーグ最終戦に向けて練習に励むFC伊勢志摩の選手ら=松阪市内で】

三重県中南勢地域を拠点とする社会人サッカーチームのFC伊勢志摩が、12日午後2時から、伊勢市朝熊町の伊勢フットボールヴィレッジで東海社会人リーグ1部のシーズン最後の試合に臨む。今年4月から13試合を行い、9日現在、11勝1敗1分けの勝ち点34(得失点差19)で首位に立つ。12日の最終戦で1部初優勝を懸け、暫定2位のFC刈谷(愛知)を迎え撃つ。

県南部地域からのJリーグチーム誕生を目標に掲げて2012年に創設。まずはアマチュア国内最高峰リーグ・日本フットボールリーグ(JFL)入りを目指し、16年から東海社会人1部でプレーしている。

東海リーグからJFLに昇格するには東海など全国9地域の社会人チーム代表が集まる全国地域チャンピオンズリーグ(全国地域CL)を勝ち抜くことが必要。21年に東海1部2位で全国地域CLに進出しているFC伊勢志摩だが1部優勝の経験は無い。

初優勝に挑む今季は、地道な走り込みに支えられた豊富な運動量に加え、若手や新加入選手ものびのびとプレーできる雰囲気が強み。伊勢市出身の24歳で、1部の他チームから今年移籍加入したFW濱田竜輝は、恵まれた体格を生かしたキープ力に加え、リーグトップの10ゴールで得点源としても活躍中だが「自分1人で取った得点じゃない」と周囲への感謝を忘れない。

目下2位のFC刈谷との勝ち点差は「3」。得失点差でも3点上回り、直接対決で万一敗れ、勝ち点で並ばれても点数次第で初優勝に手が届く。それでも今季唯一の黒星を喫した相手への「リベンジ」に士気は上がる。1部得点王がかかる濱田は「自分のゴールで勝利につながれば」。主将のMF杉山ビラル正将は「地決(全国地域CL)への勢いも違う。勝って終わりたい」と話している。

日本フットボールリーグ 企業チーム、Jリーグを目指すクラブ、地域のアマチュアクラブが切磋琢磨する国内アマ最高峰リーグ。第26回の今年は16チームが参加し、三重からはヴィアティン三重、アトレチコ鈴鹿の2チームが参戦している。