非常時も安全な保育を 伊勢市とあいおいニッセイ、BCP作成セミナー 三重

【BCP(事業継続計画)作成に向けたセミナー=伊勢市二見町の市二見生涯学習センターで】

【伊勢】保育園や幼稚園などが、災害時に安全に事業を継続、再開させるための計画作成に向けたセミナー「就学前施設BCP事業継続計画作成ポイントセミナー」が8日、三重県伊勢市二見町の市二見生涯学習センターで開かれ、市内の保育施設の園長や経営者ら約50人が参加した。

自然災害が頻発する中、昨年、児童福祉施設を対象に、災害時のBCP(事業継続計画)作成が努力義務となったことを受け、市とあいおいニッセイ同和損害保険(東京都)が連携し初めて開いた。

セミナーでは、同社マーケット開発部市場開発室担当部長の堀江健さんが講師となり、災害時や感染症流行時に、施設の子どもたちに安全に保育を続けるための体制づくりや、計画策定の重要性を説明。同社独自のテキストを使って、BCP作成の手順や、ライフラインが停止した際の対応、保護者への周知など具体策のまとめ方のポイントを紹介し、参加者らは熱心にメモを取っていた。

堀江さんは「何よりも子どもたちの安全が第一。BCPは必ず作成し、すでにある園は再度見直し、平時から訓練するなど、実効性のあるものにしてほしい」と呼びかけた。