奥村さん初の絵画個展 南伊勢町で、個性豊かな34点 三重

【初めてとなる絵画展を開いた奥村さん=南伊勢町五ケ所浦の町民文化会館で】

【度会郡】趣味で絵を描いている三重県南伊勢町宿浦の奥村勉さん(76)の初めての絵画展が、同町五ケ所浦の町民文化会館で開かれている。観覧無料、15日まで。

遠洋漁船などで働いていた奥村さんは35歳の時、乗船中に左手にやけどをして1カ月ほど自宅で療養したことをきっかけに、独学で絵を始めた。油絵の具やアクリル絵の具、クレパス、ボールペンなど描く対象によって画材を使い分け、時間が空いた時に作品を制作している。

同展には、今まで描きためた中から個性豊かな34点を選んで展示。色鮮やかに描いたサンゴと魚の群れ、自宅の窓から見た風景、笛を吹く女性などのほか、モノクロで力強く表現した木版画も並び、訪れた人の目を楽しませている。

奥村さんは「構図の取り方や色の配置、光の発色を見てもらいたい」と話していた。