
【津】津市安濃町の森瀬美穂さん(80)の絵画初個展が9日、同市中央の三重画廊で始まった。約30年にわたり描いた静物や抽象作品など計28点を展示販売している。13日まで。
森瀬さんは市内の文化センターで30余年、市内の画家坂本泰漣氏に師事。80歳を機にこれまでの集大成を発表しようと個展を計画した。
鉛筆で描いたリンゴに透明水彩を垂らすよう着色した「ringo」のシリーズ、青を基調に描いたバラ「ブルームーン」、海中のサンゴと小さな熱帯魚「水中花」などが並ぶ。作品「大江戸」は、自身が20年続けた三味線に、和紙の浮世絵をコラージュしている。
森瀬さんは「これだけ長く続けられたのは描きたいモチーフにアイデアやアドバイスを下さる指導者がいたから」と坂本氏に感謝し「何でも経験が大事と、いつも前向きでいる。来てくださった方の心に残る作品があるといい」と来場を呼びかけた。