三重県いなべ市出身で、パリ五輪バレーボール男子日本代表の西田有志選手(24)=大阪ブルテオン=が30日、母校の海星高校(四日市市追分)で開かれたイベントに登場した。
金メダルに輝いたミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得を目指したが、準々決勝でフルセットの末イタリアに惜敗し、7位だった。帰国後初めて三重に戻った同選手は「結果を出して帰って来れず申し訳ない」とした上で「ここからプレーヤーとしてレベルを上げる。応援よろしくお願いします」と呼びかけた。
左利きと抜群の跳躍力を評価されて、海星高校卒業後すぐVリーグ1部のチームに入団。ほぼ同時期、日本代表に初招集されると、瞬く間にセッター対角(オポジット)のポジションで日本の得点源になった。
イベントは西田選手の母校訪問に併せて県バレーボール協会が企画。海星高校バレーボール部監督らを交えたトークイベントでは、周囲の懸念をよそに、高卒後Vリーグの世界に飛び込むことを選んだ自身の決断について「他人から無理と言われると反発する性格だった」と苦笑いした。
バレーボールに取り組む子どもらの質問にも答えて「ネガティブになると視野が狭くなる。試合の時はネガティブなマインドは一切無くし、自分ができると念じるといい」などと助言。海星高校男子バレーボール部に寄贈した新ユニホームのお披露目もあった。