【伊勢】ワイン発祥の地とされるジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使が1日、三重県伊勢市の鈴木健一市長を表敬訪問した。同国出身で、ソムリエの資格を持つ大相撲の元大関栃ノ心剛史さんも同席し、ジョージア原産のブドウ品種「サペラヴィ」などでつくった伊勢産のワインを味わい、親睦を深めた。
レジャバ大使は、全国の知事を訪問しワインを通じて文化交流する「ワイン外交」に取り組んでいる。
市役所を訪問したレジャバ大使らは、市内でワインを醸造する二つのワイナリーの代表から、ブドウ栽培やワインづくりへの思い、伊勢産ワインの特徴などを聞き、試飲。「サペラヴィを使っているのでなじみのある味わい。伊勢独自のアレンジが加わっておもしろい」などと感想を述べた。日本ソムリエ協会の名誉ソムリエである栃ノ心さんは「さっぱりして飲みやすい。日本料理に合う優しい味わい」などと話した。
レジャバ大使は、自国のワインづくりの歴史なども紹介し「ワインは日本のお茶と同じ。茶道と同じように『ワイン道』がある」などと説明。「伊勢と今後も関わりを深めていきたい」と語った。鈴木市長は「ジョージアと新しいつながりができることをうれしく思う」と話した。