津地検検事正に22日付で就任した作原大成氏(61)が25日、記者会見し、「捜査機関などと連携して法と証拠に基づく適正な処分をしていく」と抱負を語った。
作原氏は会見で「さまざまな事件に公正かつ誠実に向き合いたい。三重県の皆さまが安心して暮らせる社会を実現できるよう、力を尽くす」とあいさつした。
検事を志したきっかけについて「中学生のころに冤罪(えんざい)事件に関する本を読み、犯人でない人が長い間苦しむことを防ぐ仕事に就きたいと考えた」と話した。
印象に残っている事件は「全部の事件」とした上で「事案の真相を見抜いて、冤罪を作らないで済んだ事案がいくつかあり、より強く印象に残っている」と述べた。
作原氏は北海道釧路市出身。東北大法学部卒業後、平成6年に任官し、福岡地検小倉支部長や釧路地検検事正などを歴任。津地検では平成23年4月から2年間、次席検事を務めた。