
【亀山】亀山市は6日、同市東御幸町の市文化会館内中央コミュニティセンターで、本年度の「かめやま健康都市大学第二期スタートイベント」を開き、結核予防会理事長の尾身茂氏が基調講演した。
尾身氏は「新型コロナウイルスの感染が拡大し、パンデミックの対応戦略に関わる中、対応について政府に提言したが、政府と認識にずれがあった」と、コロナへの対応に追われた当時の苦労を振り返った。
また「パンデミックは今後、必ず起こり得る」と警鐘を鳴らし、「リスクを最小限にするためには、国に頼るのではなく、地域で健康に対し意識を持つこと」が大切だと指摘。「亀山の健康都市大学を受講することは意義がある」と促した。
この日は、18歳以上の市内在住・在学・在勤の第2期受講生164人を含む、約250人が参加した。
同大学は、鈴鹿医療科学大学の豊田長康学長を学長に、令和5年度に創設。1期生(5年度)は、延べ211人のうち、170人が修了証書を手にした。
市の文化大使や医師、大学教授らを講師に、「健康」「食」「運動」の3コースの選択と、「健康都市」の必須コースを受講する。各コースは来年3月まで5回程度ずつある。
あいさつした櫻井義之市長は「本市は、WHO(世界保健機関)が提唱する健康都市の理念に賛同し平成22年7月、健康都市連合に加盟した」とし、「本日開校した健康都市大学で質の高い健康、食、運動を学び、無事に修了してください」と述べた。
イベント後半では、東京医科歯科大学大学院の中村桂子教授を座長に、櫻井市長、豊田学長、第1期受講修了生2人の計4人の座談会があり、櫻井市長は「健康都市大学を通じて、将来都市像『緑の健都かめやま』を目指す」と話した。