
第105回全国高校野球選手権記念三重大会は最終日の27日、四日市球場で決勝があり、いなべ総合が7―6で宇治山田商を退けて優勝し、7年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めた。
今年春に続く2季連続県大会優勝のいなべ総合は、3時間19分に及ぶ宇治山田商とのシーソーゲームを制した。一回、連続四死球から好機を広げ4番石垣諒馬、5番堂上陸翔、7番辻愛士の適時打で3点先制。三、五回も1点ずつ加点した。
5―3の六回、宇治山田商に3点を返されて一時逆転されると七回、3連続四球で得た無死満塁の好機で併殺打の間に1点を返して同点。八回2死一塁から敵失に乗じて1点勝ち越すと、同期の先発水野陸翔から六回からマウンドを引き継いだ3年生右腕髙田陽聖がリードを守りきった。
2007年以来16年ぶり4度目の夏の甲子園を目指した宇治山田商は5投手を投じる総力戦で大会第1シードのいなべ総合に挑み最終九回も1点ビハインドで粘ったが、無死一塁の好機を生かせず1点差で涙をのんだ。
