線状降水帯、情報発信強化を 自民三重県連、県に要望書

【一見知事(手前)に要望書を手渡す自民党県連の役員ら=県庁で】

台風2号の接近などに伴い、三重県内で2日に観測史上初の線状降水帯が発生したことを受け、自民党県連は6日、線状降水帯に関する分かりやすい情報発信や対策の強化などを求める要望書を県に提出した。

要望書は「線状降水帯による豪雨で伊勢志摩を中心に浸水、崖崩れ、路肩崩壊などの被害が生じた。市町との連携の下、一刻も早い復旧や今後の豪雨災害に備えた取り組みの強化を期待する」とした。

その上で、線状降水帯が発生した際には、どのような危機があり、どう対処すべきかを分かりやすく発信するよう要請。過去に被害が発生した場所での監視の強化や河川の氾濫対策なども求めた。

この日、県連幹事長の中嶋年規県議らが県庁で一見勝之知事に要望書を提出した。中嶋氏は「どれだけの被害が出るのか、どう対処して良いかが分からない県民も多かった」と指摘し、情報発信の強化を求めた。

一見知事は「線状降水帯は数時間にわたって大雨が降り続く。今後も発生する可能性がある」と述べ、県民への呼びかけなどに努めると説明。避難指示を出す市町への支援や道路の点検を進める考えも示した。