論考22本、山城探査で成果 松阪郷土文化会が会報54号 三重

【松阪郷土文化会の「会報」第54号】

【松阪】三重県の松阪郷土文化会(吉田悦之会長、91人)はこのほど、「会報」第54号(B5判、160ページ)を発行した。22本の論考を掲載している。

同会は明治33年創立の三重県史談会を母体として昭和36年に名称変更した。歴史好きの会員が隠れた郷土の歴史を掘り起こしている。

「明応の大地震による津波と松ケ島城移転?」や「江戸時代前の伊勢商人の東国進出」、安政の下田地震を知らせる松浦武四郎の書簡を写した新発見の冊子の紹介などがある。

山城の探査で成果があり、「『とりはみ城』発見」「新発見!一志波瀬御前山城砦群」など3本の報告がある。紀行の「大河内地区の石造物あれこれ」「松阪周辺の寺社参詣道Ⅰ」を載せる。

事務局を務める髙瀬孝二さんは竹川竹斎が茶の栽培法などを書いた本を取り上げた。「大政奉還後の武士の処遇は大きな問題であった」として、「駿河武士の受入対策として進められた牧之原台地茶園造成事業」と結びつけている。

会報は年1回発刊している。360部製作し、会員と図書館などに150部を寄贈し、残りを希望者に一部千円(送料別)で販売する。申し込みははがきで〒515―0063松阪市大黒田町1850―5松阪郷土文化会事務局髙瀬孝二さんへ。