
【津】中部電力パワーグリッド三重支社(津市丸之内、速水敏浩支社長)は28日、同市北河路町内で電柱に作られたカラスの巣を撤去した。

毎年3―6月はカラスが電柱に営巣することがあり、木の枝や針金などが電線に接触し停電の危険がある。同支社によると県内で1シーズンに約5千個の巣が作られ、うち約3千個を撤去。定期的に巡回しているが撤去後1、2日で同じ場所や隣に作られるなどいたちごっこの状態で、同支社管内では昨年営巣が原因とみられる停電が9件あった。
この日は同支社津営業所配電運営課の森下沙俊班長(36)が高所作業車に乗り込み、電柱の高さ約10メートル部分にある腕金に枝や綿で作られた直径約60センチの巣を撤去。卵は県の許可を得た範囲で処分し、ひながいた場合は巣立ちまで残置するという。
森下班長は「巣を見つけたら最寄りの営業所まで連絡してほしい」と呼びかけた。